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月下美人

詩や小説を書いています。

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第3話 「最悪のビジョン」 #4

森の奥深くに小さな小屋がある。小屋の中には狩猟用と思われる、銃器や長弓や鉈(なた)などが壁にかかっている。部屋の真ん中に木のテーブルがある。その下には隠し扉があり地下へと続く道がある。薄暗く点々と赤く灯るライト。薄暗い道をたどれば一つの扉がある。扉を開けると薄暗い部屋の真ん中に大きなベッドがあり、そこにはシオンが横たわっている。

カケル 「ほら、約束通り連れてきたぞ。リーザ。」

リーザ 「確かに、シオン・ヒューストンのようね。これでマリアの研究も進みそうね。」

リーザはゼウスのリーダー。瞳はブラウン、目の下にはホクロがあり、足首まである黒のタイトドレス、黒髪をひとつにまとめアップにしている。

カケル 「リーザ、薬はいつ出来る。」

リーザ 「まだ時間がかかるわ。そんな簡単なことじゃないの。気長に待ってちょうだい。」

カケル 「もう4年は待ってる。」

リーザ 「仕方ないでしょ、私はどうしようもないわ。研究してるのはマリアなんだから。苦情はマリアに言ってちょうだい。」

カケル 「ところで、そいつ…シオンはどうするつもりなんだ?何の研究に使う。」

リーザ 「フフッ…彼は“千里眼”の持ち主。私は彼の目が欲しいのよ。千里眼を手に入れ、不死の力を手にした時…私は最恐の魔道士となる。素晴らしい計画でしょ?さて、マリアに研究を急がせなければね。」

カケル 「そうだな。」

リーザは自室に戻っていく。

カケル 「千里眼が欲しいか…」

シオンを眺めひとり呟くカケル。そこへ白衣を身にまとい、茶色のロングヘアーの女が歩いてくる。

女 「カケル、無事に戻ったみたいね。魔道士に追われてたんでしょ?無事でよかった。」

カケル 「マリアか。何でそのことを知ってるんだ。」

マリア 「研究室に籠っていても外の様子は日々気にかけてるのよ。そうしなければ、いざ見つかった時に逃げ遅れてしまうもの。」

カケル 「そうか…さすが、抜け目ないな。ところで研究は進んでるのか?」

マリア 「…ええ。きっともうすぐよ。もうすぐ全てが終わる。」

不敵な笑みを浮かべるマリア。

カケル 「??」

マリア 「シオンを連れてきたらしいわね。急いで研究にとりかかるわ。集中したいの席を外してもらえる?」

カケル 「…ああ、わかった。」

カケルは自室へ戻っていく。カケルが自室に入るのを確認したマリアはシオンの傍に歩み寄る。

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