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月下美人

詩や小説を書いています。

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第3話 「最悪のビジョン」 #3

ミツキ 「エリーゼ、マリーをお願い。俺はシオンを追う!!」

エリーゼ 「わかったわ、気をつけて。」

ミツキ 「ああ、そっちも。」

全力で走り出すミツキ。走りながら後悔していた。なぜ、ひとりで行けなんて言ってしまったのか。なぜ、もう少しシオンの気持ちにたてなかったのか。

ミツキ 「シオン!シオン!!どこだ?シオン!」

独りオリーブを探し走り回るシオン。すると突然木の上から男が降りてくる。カケル・クラークソンだ。

シオン 「!!て、てめぇは…」

カケル 「シオン・ヒューストンだな。」

シオン 「なんで知ってんだ…」

カケル 「独りで出歩いてるとはな。好都合だ、大人しく着いて来てもらおうか。」

シオン 「はぁ?誰が行くかよ。そっちこそ隠れてりゃいいものを自分から出てくるとはな。」

カケル 「そうか、抵抗するのか。残念だ。大事な手土産だ手加減はしてやる。来い…」

そういうと剣を取り出し構える。それを見たシオンも背中に差していた大剣を抜き構える。

シオン 「手加減だと?バカにすんじゃねぇー!!」

と怒りカケルに斬りかかる。しかし、カケルは余裕の表情でかわし、思いっきりシオンの背中に蹴りを入れる。その衝撃でシオンは吹き飛び木に撃突。

シオン 「がはっ…ごほっ…ごほっ…」

膝をつき、咳き込むシオンにカケルは容赦なく、腹に蹴りを2発いれ、うずくまるシオンの首の裏を腕で1発殴る。その一撃でシオンは気を失い倒れ込む。

カケル 「神童と呼ばれていた奴もこの程度か…剣は必要なかったな。」

そういうとシオンを担ぎ森の奥に消えていく。その後すぐミツキが駆けつける。

ミツキ 「…争った跡がある。」

辺りを見渡すミツキ。ミツキの目に飛び込んできたものは木についた血痕。

ミツキ 「血…これってまさか…シオンの?シオン!!シオン!返事してくれ!シオン!!」

呼び続けるミツキの前に、エリーゼとマリーが駆けつける。

エリーゼ 「ミツキ…シオンは?」

首を横に振るミツキ。

マリー 「嘘っ…嘘でしょ!?ミツキ!シオンは何処!?ミツキ!!」

ミツキの体を揺さぶるマリー。

ミツキ 「俺がここに来た時にはもう姿はなかった。争った形跡と、この血痕だけが…」

エリーゼ 「…そんな…」

マリーは膝から崩れ落ち、泣き出す。

マリー 「私がもっと早く危険なのはシオンだって気づいてたらこんな事にはならなかったのに…」

エリーゼ 「マリーのせいじゃないわ。自分を責めないで。」

その後、課長に連絡し総動員でシオンを捜索したが見つからなかった。

課長 「みんなお疲れ様。今日はゆっくり休んで。」

女 「…シオンは?どうなんの?」

心配そうな表情で言ったのはジュリア・レジャー。1班のメンバーだ。赤毛で腰まであるロングヘアー、瞳はブラウン、健康的に日焼けした肌、黒のキャップをかぶり、紅いピアス、服装はブルーの膝下ジーンズにTシャツ、パーカーをはおっている。

課長 「今は心配しないで休みなさい。他の人たちに探してもらうから。演習の後すぐの任務で疲れたでしょ。はい、解散よ。」

部屋に帰った皆の表情は沈んでいた。
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