月下美人

詩や小説を書いています。

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第3話 「最悪のビジョン」 #1

シオンはオリーブの事を思い出していた。
学生時代の演習中にミツキと口論になりミツキを殴り、それを止めようとしたエリーゼまでも殴り、みんなからひんしゅくをかったシオンの事を気にかけてくれたのがオリーブだった。

オリーブ 「あれ?シオン、こんなところで何してるの?」

シオン 「べつに…」

シオンの隣に座り、顔を覗き込むオリーブ。シオンは顔を逸らす。

オリーブ 「ねぇ、お腹すかない?」

シオン 「…べつに」

みんなのいる食堂に入れず、本当はお腹すいていたが、皆を怖がってるみたいでダサいので平気なふりをした。それを察してか、オリーブは腕に下げていたビニール袋からピザまんを取り出す。

オリーブ 「はい、ピザまん。買い過ぎちゃったから♪」

シオンの手を取り、手の上にのせる。

オリーブ 「じゃあね。私一緒に食べる約束があるから!冷めないうちに食べてね!」

そう言うと校舎の方に走って行った。

シオン 「あっ…」

何もいう間もなく去って行ったオリーブを見えなくなるまで見つめていた。誰もいなくなった校庭でピザまんを一口食べた瞬間、シオンの目から涙があふれる。オリーブの温もりを感じ涙が止まらなかった。それから、シオンはオリーブを誰よりも大事に思うようになったのだ。
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