月下美人

詩や小説を書いています。

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第1話 「魔道士」 #1

この国には、魔道士と呼ばれる者たちがいる。魔道士たちは、罪を犯した者たちを取り締まり、国民の平和を護っている。魔道士になるには「魔道士学校」を卒業し、資格を手にすることが必要だ。魔道士の中には魔法を学び悪の道に進んでしまう者もいる。魔道士たちは、魔道士協会と呼ばれる建物を拠点とし住み込みで働いている。魔道士協会は、東西南北に存在する。

ここは東魔道士協会の隣にある森の中。様々な種類の木々が生い茂る。鳥たちのさえずりが響き渡る。そこへ静寂を壊す慌ただしい足音と共に猛スピードで走る一人の男が…
紅い髪をひとつで束ね、黒のロングコートに紅い瞳。名はミツキ・クローズ。

ミツキ 「はぁ…はぁ…。何とか振り切れたかな?」

そう言った男は静まり返った辺りを見渡す。その時、腰に持っていたトランシーバーから声がする。

男 「おい、ミツキ。返事しろ!大丈夫か!?何があった?」

ミツキはトランシーバーを手に持ち話す。

ミツキ 「大丈夫。姿を見られて逃げてたんだけど…何とかまいたよ。」

男 「ふぅ…そうか。たくっ、だから俺が偵察に行くっつったろうが!」

と少し怒っている。小さな声だが近くにいる女の声がする。

女A 「今さら責めたって仕方ないでしょ!?だいたい、シオンが行ってたら逃げ切れなかったわ。ミツキだったから無事にすんだのよ。」

シオン 「俺だったら逃げる必要なんてないけどな。まず見つかるようなへましねぇし。」

女B 「…確かにそうねぇ。どうしてシオンに行ってもらわなかったの?ミツキが危険になることもなかったのに…」

女A 「マリーまで言うの!?今そこいいでしょ?さっきも説明したし、次の事考えましょ!」

マリー 「いいえ、よくないわ。ミツキは危険な目にあったのよ?ちゃんと考えないと同じ過ちを繰り返すわ。」

と何やらもめている。

ミツキ 「エリーゼ、聞いてくれ!ターゲットはエリーゼたちの位置から約200m北に向かった所にいる。」

エリーゼ 「わかったわ。ありがとうミツキ。ミツキは今どこなの?」

ミツキ 「俺はターゲットの位置から北に200mのあたりかな。どうする?攻め込むならちょうど挟み撃ちに出来る。」

エリーゼ 「どうする、シオン。」

シオン 「もちろん、攻めるぞ。奴らも見つかったことは気づいてる。移動される前に今すぐ行くぞ!」

ミツキ 「わかった。俺も今から向かう。くれぐれも気をつけて。」

シオン「ああ、おまえもな。」

ミツキはトランシーバーを腰に戻し、合流場所へと走り出す。
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