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月下美人

詩や小説を書いています。

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第6話 「Witches」 #2

その頃、チャールズは薄暗い部屋のベッドの上で目を覚ます。

チャールズ 「…ここは…」

体を起こそうとするが、力が入らず動けない。仕方なく目だけを動かし周りの状況を確認する。チャールズが目を覚ましたことに気づいたマリアが近づいてくる。

マリア 「目が覚めたみたいね」

チャールズの真上にあるライトが点けられる。チャールズは眩しさに目をほそめる。

チャールズ 「なぜ、シオンを助けた?マリア、君は何者なんだ?」

マリア 「冷静なのね、怖くないの?シオンはすごく怖がっていたわよ?それとも私を仲間だと思ってるのかしら?」

チャールズ 「仲間とは思ってない。ただ知りたいだけだ、なぜ助けたのか」

マリア 「教えるつもりはないわ。それより、今から自分の身に何が起こるのか知りたくないの?」

チャールズ 「…何が起こるんだ?良いことではなさそうだな…」

マリア 「当たり、良いことではないわ。でも、死にはしないわ。これはいい情報でしょ?」

チャールズ 「…そうだな」

マリア 「もう少し準備に時間がかかるから待っていて。…って言っても待つしかないわね。今は薬が効いていて動けないでしょ?」

そういうとマリアはチャールズを独り部屋に残し出て行く。チャールズは静かに目を閉じる。
チャールズは考えていた。皆にもう少し何かメッセージを残すべきだったと。マリアが協会内をうろついているなど一大事だと言うのに、何一つ手掛かりを残せなかったと後悔していた。しばらくして、部屋の扉が開き誰かが入ってくる足音がする。チャールズは目を閉じたまま足音を聞いていた。

「チャールズ・ホワイト、捕まってしまったのね」

マリアの声じゃないことに気づき、目を開けるチャールズ。隣には、ブラウンの瞳に、茶色の長い髪をひとつでまとめ、白衣を羽織っている女性が立っていた。

チャールズ 「…準備が出来たのか?」

「いえ、まだよ。なぜあなたが選ばれたか分かる?優秀な魔道士だからよ。マリアはあなたに暗示をかけて自分の命令だけを聞く兵隊を作ろうとしているの」

チャールズ 「…なるほどな、だがなぜそれを教えてくれるんだ?君は何者だ?」

辺りを見回し、人がいないのを確認する女。その様子を不思議そうに見つめるチャールズ。

「…私はルイーズ、暗部のものよ。この組織は“ウィッチーズ”と名乗ってるわ。優秀な魔道士を誘拐し兵隊を作り、協会と戦争を起こそうとしている。その第1号があなたよ」

チャールズ 「…暗部?またか…」

ルイーズ 「また?暗部の人に会ったことがあるの?名乗るなんて珍しいわね…」

チャールズ 「マリアは、自分の事を暗部だと言って仲間を助けた」

ルイーズ 「そう…でもそれは嘘ね。マリアは暗部なんかじゃない。彼女は逮捕すべき対象よ」

チャールズ 「…君はなぜ暗部だと俺に告げたんだ?暗部は名乗らないはずだろ?」

ルイーズ 「…あなた、ルーキーズでしょ?噂はきいてるわ、力を貸してほしいの。この組織を滅ぼす作戦よ」

そう言いながらルイーズは白衣のポケットから注射器を取り出す。

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