月下美人

詩や小説を書いています。

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第6話 「witches」 #5

フローラ 「チャールズからだわ!」

一同フローラに注目する。

フローラ 「…はい」

チャールズ 「フローラ。俺だ、チャールズだ。俺は無事だ。今ウィッチーズとか言う組織のアジト近くにいる。ウィッチーズには、マリアとシオンを殺したルーク、それからブレンダという奴がいるらしい。これからそいつらを捕まえたいと思ってる。場所を伝えるから皆を連れて来てくれないか」

フローラ 「無事だったのね、でもどういう事?何でアジトにいるわけ?」

チャールズ 「今は詳しく話してる時間がない。誘拐されたが暗部に助けられたとだけ言っておく。とにかく急いで来てくれ、俺も長くは隠れていられない」

フローラ 「シオンは?シオンは居たの?」

チャールズ 「いや、アジト内を探し回る余裕はなかった。だがルークがここに居ることだけは分かってる。シオンは何処か直接聞くしかないだろうな」

フローラ 「…そうね。わかったわ。すぐに向かうわ」

ジュリアナ 「チャールズなんだって?」

ジュディ 「無事なの?ケガは?」

フローラ 「大丈夫よ。今、アジトの前だって。ルークとマリアを見つけたからみんなで来て欲しいって」

サヤカ 「はぁ?何で独りでそんなとこに?」

フローラ 「…捕まってアジトに連れて来られたけど、組織に入り込んでた暗部の人に助けられたんですって」

ジュリアナ 「…また暗部ね。仕方ないわね、みんな行くわよ準備して!」

皆ソファから立ち上がり各々の部屋に帰り準備を始める。

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第6話 「Witches」 #4

協会のロビー。ルーキーズは黙り込み頭を抱えていた。

ショウ 「…なぁ、もうやめろって事なんじゃないか?これ以上首突っ込めばもっと被害者が増えることになる」

ジュリア 「確かにそうかもしんねぇ…それでも、ここでやめるわけにはいかねぇ」

ショウ 「ジュリア…。何も俺たちがしなくたって課長がチームを編成して解決してくれんだぞ!?それなのに何でそこまで…」

ジュリア 「そんなの決まってんだろ…待ってるからだよ。チャールズやシオンがあたしらの助けを」

ショウ 「………」

ミツキ 「…何で、何でバレたんだろう。もし、『これ以上首突っ込むな』って警告なら俺たちが捜査してるって事知っていないとおかしいし…」

フローラ 「確かにそうね。まさかスパイでもいる?」

ジュディ 「まさかぁ。そんなのあり得ないよ。この中にスパイなんて…」

フローラ 「何で言いきれるわけ?」

ジュディ 「だってみんな仲間だよ?疑うなんてどうかしてる」

ジュリアナ 「…そうかしらね。ショウは仲間ってほど長い付き合いじゃないし、レオンは普通に裏切りそうだし、サヤカだって誰かとすり替わってても気づけるほど仲良くないけど?」

サヤカ 「なんだよそれっ!!あたしは本物だよ!」

ショウ 「俺だって裏切ったりしてねぇよ!確かに付き合いは短いけどさ…俺はみんなの事仲間だって思ってるよ」

レオン 「俺もスパイなんかめんどくせーことやらねーよ。裏切るなら眠ぃのに作戦会議にも参加しねーし」

ジュリアナ 「まぁ、みんなそう言うでしょうね。だから聞くだけ無駄ね。じゃ、どうやってあぶり出す?」

サヤカ 「まだ言ってんのかよ!だいたい何であたしらだけなんだよ!すり替わってんなら他にも可能性あるだろ!」

ジュリアナ 「う~ん…まぁね。でも、他の奴なら付き合い長いから成りすましてたら気づくのよね!だから犯人はあんたら3人の中ね」

ミツキ 「ちょっ…ちょっと待って。まだこの中にスパイがいるとは決まってないし、『警告』ならって仮定の話だから。もしかしたらチャールズが誘拐されたのには他に理由があるかも知れない」

ジュリアナ 「他に?たとえば?」

ミツキ 「……入り込んでた敵を偶然見てしまったとか?」

ジュリアナ 「う~ん…まぁ無くはないわね。でも、よく考えたら何でその場で殺さず連れて帰ったのかしら…」

フローラ 「確かにそうよね。シオンもそうだけど、何で連れ帰る必要があるの?だいたいシオンの件とチャールズの件は同一犯かしら…。シオンは殺されたのに、チャールズは血痕の一滴も見つかってない。どうして殺さなかったのかしら」

レオン 「あいつが、チャールズが裏切り者って可能性はねぇのかよ。わざと襲われたような偽装したんじゃねぇの」

サヤカ 「何のためにだよ。偽装しなくてもそのまま裏切って姿くらませばいいだけの話だろ」

レオン 「それはしらねーよ。何かの作戦なんじゃねぇの」

ジュリアナ 「はい!動機がイマイチだから却下っ!!他になんか意見ないわけ!?」

(ピルルルル…) フローラの携帯が鳴る。

フローラ 「!!」

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第6話 「Witches」 #3

チャールズ 「それは?」

ルイーズ 「大丈夫、体の麻痺をとる薬よ。これでしばらくしたら薬が効いてくるはず…動けるようになったらこの部屋をでて右に真っ直ぐ行けば逃げられるわ。あなたの所持品はそのテーブルの上よ」

チャールズ 「…協力って何をすればいいんだ?」

ルイーズ 「私ひとりじゃ逮捕できない。だから、仲間を連れて来て欲しいの。この組織のメンバーは3人、マリアとブレンダ、それからブレンダの部下のルーク、この3人よ」

チャールズ 「ルーク!?」

ルイーズ 「ルークを知ってるの?」

チャールズ 「ああ、シオンを殺した奴だ」

ルイーズ 「…そう。最近ルークが『復讐を終えた』って言ってたのは、シオンのことだったのね。と言うことは、ルーキーズはもう動き出しているのかしら?」

チャールズ 「ああ。作戦会議の休憩時間に俺はここへ連れて来られた」

ルイーズ 「それならみんな力になってくれそうね。安心したわ。…じゃあ、私はこれで失礼するわ。誰かが入ってくるとまずいしね」

チャールズ 「待ってくれ、シオンを見なかったか?」

ルイーズ 「…いいえ、見てないわ」

そう言って、部屋から出て行った。チャールズはルイーズの後ろ姿を見ながら考えていた。信用していいのか、もしこれが罠だったら皆を危険に晒すことになるのではないか。
それからしばらくして体の痺れはとれ、チャールズは荷物を持ちルイーズに言われた通りアジトを脱出し、周辺に身を潜める。

チャールズ 「…すんなり出られたものだな…。ルイーズ…信用してもいいのか…」

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第6話 「Witches」 #2

その頃、チャールズは薄暗い部屋のベッドの上で目を覚ます。

チャールズ 「…ここは…」

体を起こそうとするが、力が入らず動けない。仕方なく目だけを動かし周りの状況を確認する。チャールズが目を覚ましたことに気づいたマリアが近づいてくる。

マリア 「目が覚めたみたいね」

チャールズの真上にあるライトが点けられる。チャールズは眩しさに目をほそめる。

チャールズ 「なぜ、シオンを助けた?マリア、君は何者なんだ?」

マリア 「冷静なのね、怖くないの?シオンはすごく怖がっていたわよ?それとも私を仲間だと思ってるのかしら?」

チャールズ 「仲間とは思ってない。ただ知りたいだけだ、なぜ助けたのか」

マリア 「教えるつもりはないわ。それより、今から自分の身に何が起こるのか知りたくないの?」

チャールズ 「…何が起こるんだ?良いことではなさそうだな…」

マリア 「当たり、良いことではないわ。でも、死にはしないわ。これはいい情報でしょ?」

チャールズ 「…そうだな」

マリア 「もう少し準備に時間がかかるから待っていて。…って言っても待つしかないわね。今は薬が効いていて動けないでしょ?」

そういうとマリアはチャールズを独り部屋に残し出て行く。チャールズは静かに目を閉じる。
チャールズは考えていた。皆にもう少し何かメッセージを残すべきだったと。マリアが協会内をうろついているなど一大事だと言うのに、何一つ手掛かりを残せなかったと後悔していた。しばらくして、部屋の扉が開き誰かが入ってくる足音がする。チャールズは目を閉じたまま足音を聞いていた。

「チャールズ・ホワイト、捕まってしまったのね」

マリアの声じゃないことに気づき、目を開けるチャールズ。隣には、ブラウンの瞳に、茶色の長い髪をひとつでまとめ、白衣を羽織っている女性が立っていた。

チャールズ 「…準備が出来たのか?」

「いえ、まだよ。なぜあなたが選ばれたか分かる?優秀な魔道士だからよ。マリアはあなたに暗示をかけて自分の命令だけを聞く兵隊を作ろうとしているの」

チャールズ 「…なるほどな、だがなぜそれを教えてくれるんだ?君は何者だ?」

辺りを見回し、人がいないのを確認する女。その様子を不思議そうに見つめるチャールズ。

「…私はルイーズ、暗部のものよ。この組織は“ウィッチーズ”と名乗ってるわ。優秀な魔道士を誘拐し兵隊を作り、協会と戦争を起こそうとしている。その第1号があなたよ」

チャールズ 「…暗部?またか…」

ルイーズ 「また?暗部の人に会ったことがあるの?名乗るなんて珍しいわね…」

チャールズ 「マリアは、自分の事を暗部だと言って仲間を助けた」

ルイーズ 「そう…でもそれは嘘ね。マリアは暗部なんかじゃない。彼女は逮捕すべき対象よ」

チャールズ 「…君はなぜ暗部だと俺に告げたんだ?暗部は名乗らないはずだろ?」

ルイーズ 「…あなた、ルーキーズでしょ?噂はきいてるわ、力を貸してほしいの。この組織を滅ぼす作戦よ」

そう言いながらルイーズは白衣のポケットから注射器を取り出す。


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第6話 「Witches」 #1

皆、ロビーでエリーゼの作った軽食を食べながらくつろいでいる。

ジュリア 「超旨いんだけど!」

エリーゼ 「そう?よかった!」

フローラ 「…………」

フローラは眉をひそめて何かを考え込んでいる。ミツキはフローラの傍に行く。

ミツキ 「…フローラ?大丈夫?」

フローラ 「…おかしい。」

ミツキ 「えっ?」

フローラ 「チャールズ…遅すぎる。」

ミツキ 「…そう言えば、チャールズの姿がない…どこ行ったの?」

フローラ 「1階の自販機にコーヒー買いに行っただけのはずなのに。もう、30分は経ってる…」

ミツキ 「30分!?それは確かにおかしい。何かあったのかな、様子見てくるよ。」

フローラ 「だめよ。独りは危険かもしれない…。私も行くわ。」

二人は席を立ち1階に向かう。その様子をエリーゼが気にしながら横目で見ている。
フローラたちは、灯りの消えた食堂の前で足を止める。

フローラ 「チャールズ…?」

小さな声で呼びかけてみる。しかし返事はなく、静まり返った食堂に自販機の明かりだけが点いている。ミツキは食堂の中に入る。

ミツキ 「ここには居ないみたい…別のところに買いに行ったんだろうか…」

フローラ 「…ここには来てる。」

ミツキ 「えっ?」

ミツキは振り返りフローラの方に目をやる。フローラは床に落ちている缶コーヒーを拾う。

フローラ 「まだ、少し温かい。これを買ってる時に何かあったのね…」

ミツキ 「…皆に知らせた方が良さそうだね。」

フローラ 「…そうね。最悪の事態ね。敵が協会に入り込んだのか、協会内に敵がいるのか…少なくとも協会の中が安全ではなくなったということね。」

ミツキとフローラは皆のもとに戻り、チャールズが行方不明になったことを知らせる。呆然とする一同。

ジュディ 「うそ…なんで?何でチャールズが?」

ジュリアナ 「…これからは協会内でも単独行動は禁止よ。どこに敵が潜んでるかわからない。みんな用心して。」

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