月下美人

詩や小説を書いています。

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第4話 「シオン救出作戦」 #5

シオンは傷の手当てのため、医務室に向かう。残りのルーキーズ全員で捜査課の部屋に入り、課長にシオンを救出したことを伝えに行く。

課長 「あなたたち何を考えてるの!?危険すぎるでしょ!!今回はシオンがアジトに居なかったのが幸いね。」

ジュリアナ 「確かに少し無茶だったけど、結果オーライよ!!でしょ?」

課長 「もう…のん気なんだから。敵の能力も人数もわからないまま行くなんて…今、無事でいるのはただ運が良かっただけ。これからは無断で行動するのはやめてちょうだい。」

ジュリアナ 「…でも、上手く言ったでしょ?私たちって最強かもね♪」

課長 「もう、ジュリアナったら…ホントに危険なのよ?あなた達にもしものことがあったらって考えると、心配でならないわ。」

ジュリアナ 「…ごめんなさい。絶対反対されると思ったからついね。でも、スパイを忍ばせてるなら教えといてよね。」

課長 「えっ?何の事?スパイ?そんな話聞いたことないけど…」

ジュリアナ 「えっ?じゃあ…誰なの?マリアって…」

フローラ 「やっぱりね。おかしいと思ってたのよ。」

ミツキ 「フローラ?おかしいって何が?」

フローラ 「マリアがスパイって話よ。4年も追い続けてアジトの情報が全く分からなかったのよ?スパイを入れてるならもう少し早くにつきとめられたはずでしょ?マリアって女何かあるわね…」

ミツキ 「確かに…でも協会のスパイじゃないならシオンを何故助けたのだろう?」

ジュリアナ 「マリア…謎の女ね。」

課長 「待って。暗部のものが勝手に動いてるのかもしれないわ。少しこちらでも調べてみるわ。」

サヤカ 「暗部?」

ジュリアナ 「あんた暗部も知らないでよく魔道士になれたわね!暗部ってのはね、スパイ活動や捜査課よりも上級の任務をする部署よ。要するにエリート軍団ってこと。時には暗殺もする危険な奴らでもあるけどね。」

サヤカ 「へぇ~…やべぇ奴らって事か。」

フローラ 「簡単な頭ねぇ…まぁ、いいけど。暗部は優秀な選ばれた人しかなれないのよ。私にもいつか声がかかるから、今のうちから媚び売っててもいいわよ?」

サヤカ 「ホントかよ…どんだけ自信過剰なんだよ。」

フローラ 「まぁ、暗部になったらあんたたちの事無視するけどね。」

サヤカ 「何だよそれっ!意味ねぇーじゃん!!」

課長 「はい、今日はもう休みなさい。みんな無事でよかったわ。」

ジュリアナ 「じゃあ、お休み~ママ♪」

課長 「ええ、おやすみなさい。」

シオンの無事にホッとして、皆それぞれの部屋に戻っていく。

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第4話 「シオン救出作戦」 #4

フローラ 「さすがミツキね。」

ミツキ 「えっ?何が?」

フローラ 「足よ。相変わらず早いわねと思って。うちの班なんかノロマばっかりで誰一人私について来れないんだから。まぁ、ピンチの時、囮に使えて私が助かる率が上がっていいっちゃあいいんだけどね。」

ミツキ 「ふっ…ありがとうフローラ。」

緊張で強張っていたミツキの表情に笑みがこぼれる。

フローラ 「何が?」

ミツキ 「いや、フローラといると面白いなと思って。いつも笑わせてくれる。無駄な力が抜けた気がするよ。」

フローラ 「…そう?ただ、合わせなくてよくて楽ねってだけの話よ?喜んでもらえたのなら良かったわ。」

ミツキ 「うん。気持ちが落ち着いた。ありがとう。」

フローラ 「…どういたしまして。」

走り続けるふたり。しばらくすると二人の前にヨロヨロと歩く人影が現れる。驚いた二人は慌てて草陰に身を隠す。

フローラ 「バレたかしら…」

ミツキ 「もっと後退するべきかな…」

フローラ 「今動くと余計に目立つわ。戦闘態勢を整えて待機するしかないわ。」

ミツキ 「…わかった。」

ミツキは腰に差していた刀に手をかける。フローラは、ウエストバックから10㎝ほどの細い針を取り出し胸の前に構える。足音はどんどん近づいてくる。ミツキ達の目の前で立ち止まる。ふたりは一斉に草陰から飛び出しミツキは刀を突きつける。フローラはミツキの背後にまわり針を投げようと構える。

「うわっ!!」

驚き地面にしりもちをつく男。

ミツキ 「…シオン!?」

フローラ 「…あっ、ホント…何してんのこんなところで。捕まったんじゃなかったの?」

シオン 「ミツキ、フローラ!?お前らこそ何やってんだこんな時間に。」

ミツキ 「シオンがゼウスに捕まったと思って、探しに来たんだよ。」

シオン 「ああ、そうか。」

フローラ 「そうか、じゃないわよ。どうゆうことよ。説明しなさぁーいっ!!」

シオン 「確かに捕まってたよ。だが、マリアとかいう奴が逃がしてくれたんだよ。」

ミツキ 「えっ?逃がした?」

フローラ 「マリア…?何者なのそいつ。」

シオン 「協会のスパイだって言ってたぜ。カケルが街にいるって情報を流したのも自分だって言ってたし。」

ミツキ 「そっかぁ、とにかく無事でよかった。独りで行け何て言って悪かった。みんな心配して近くまで来てるんだ。合流しよう。」

シオン 「ああ。ありがとな、来てくれて。」

ミツキは傷だらけのシオンに肩をかし歩き出す。皆が待つ地点まで行き事情を話す。シオンが無事だったことに皆喜び協会へ帰っていく。しかし、フローラだけは何か腑に落ちないと考えていた。

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第4話 「シオン救出作戦」 #3

ロビーに集まるルーキーズ。

チャールズ 「なんだ?こんな時間に。」

ジュリアナ 「今からシオン救出作戦をたてるわ。協力するつもりのある人は残って。それ以外はとっとと帰って寝ちまいな!!」

エリーゼ 「えっ?シオン救出?私たちだけで?危険すぎるわ。」

ジュリア 「確かに危険だけどさ、心配じゃん。じっとしてられねぇよ!」

マリー 「私は協力するわ!」

エリーゼ 「マリー…」

ジュリアナ 「まぁ、無理強いはしないわよ。危険なのは確かだし、勝手な行動をとって捕まったおバカさんなんか手に負えないものね。」

ミツキ 「…俺も、協力するよ。シオンを助けたい。」

エリーゼ 「ミツキ…そうね、私も。」

ジュリアナ 「チャールズは?」

チャールズ 「……俺も協力する。」

ジュリアナ 「よし、じゃあ全員参加ってことで作戦会議始めるわよ。」

一時間の作戦会議が終わり、11人はシオンが争った跡であろう森に来ていた。

ジュリアナ 「じゃあ、まずはマリーからよ。集中して何か感じない?」

マリーは目を閉じ精神を集中させる。

マリー 「小さな小屋が見える…小屋の中には地下に続く道がある……きゃっ!!」

突然悲鳴を上げ地面に崩れ落ちるマリー。エリーゼが駆け寄る。

エリーゼ 「マリー?大丈夫?」

ジュリアナ 「マリー?何が見えたの!」

マリー 「わからない…でも、行かない方がいい気がする。すごく怖い…嫌な感じがする。」

皆の表情が曇る。

ジュリア 「…何言ってんだよ、ここまで来て!!シオンはそこにいんだろ!?シオンは独りでいるんだぞ!私たちが逃げてどうすんだよ!!」

ジュリアナ 「…そうね。じゃあ、次はフローラとミツキよ。偵察して来て。マリー、小屋の位置はどの方向?」

ジュリアナはフローラとミツキにトランシーバーを手渡す。マリーは静かに指をさす。フローラとミツキは目を合わせ同時にマリーが指した方向に走り出す。

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第4話 「シオン救出作戦」 #2

オリーブ 「やだなぁ~…そんなこと言うわけないじゃん!!そ~ら~みみぃ~~~♪」

ジュリアナはオリーブを疑いの目で見る。満面の笑みで誤魔化そうとするオリーブ。

オリーブ 「そろそろ遅いよ?寝た方がいいって!ほら、おやすみぃ~♪」

微笑みながら手を降るオリーブ。その様子を腕を組み見つめるジュリアナ。

ジュリアナ 「あんたたち死ぬわよ?ゼウスの恐ろしさわかってない。4人で勝てるとでも思ってるの?」

オリーブ 「何言ってるの?行かないってば♪」

フローラ 「バカもここまで来ると、笑えるわね。」

オリーブ 「…………」

ジュディ 「オリーブ……フローラ言い過ぎだよ。」

サヤカ 「何だよ!いっつも人の事バカにしやがって!もう聞きたかないんだよっ!向う行けよ!!」

レオン 「確かにな。お前らがいかねぇなら俺らが行こうぜ。オリーブ、俺の部屋に来いよ。」

オリーブ 「…うん。そうね…」

オリーブは俯きながらジュリアナとフローラをチラッと見る。オリーブはサヤカに腕を引かれソファから立ち上がる。オリーブら4人はロビーから去ろうと歩き出す。

ジュリアナ 「待ちなさいよ!」

レオン 「何だよ!」

機嫌悪そうに振り返るレオンとサヤカ。

ジュリアナ 「行くなとは言ってないわよ。4人じゃ危ないって言ってんのよ!」

フローラ 「そうよ、バカが4人集まってもアホ作戦しか浮かばないんでしょ?」

ジュディ 「ジュリアナ…フローラ…。」

ジュディは微笑みながら2人を見つめる。オリーブが振り返り笑顔でジュリアナとフローラのもとへ駆けてくる。オリーブが抱きつこうとしたのを、寸前でかわすジュリアナとフローラ。ふたりにかわされ、オリーブは態勢を崩すが気を取り直しジュリアナたちの方をみて話しはじめる。

オリーブ 「ありがとう二人とも!!賢いの私しかいなくて、お馬鹿さんばっかりでやばいって思ってたのよ!」

ジュリア 「誰がおバカさんだよっ!……バカかも。」

ジュリアナ 「ちょっと待って、今みんなに集合かけるから。」

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第4話 「シオン救出作戦」 #1

夜遅く、1班のオリーブ、ジュリア、サヤカ、レオンの4人はロビーのソファに座っている。

オリーブ 「シオンの事このままでいいのかな…」

サヤカ 「まぁ、気にはなるけどさぁ…」

レオン 「課長が捜索隊を出すって言ってたぜ?」

オリーブ 「そうだけど、気になるでしょ!?ルーキーズのメンバーが誘拐されたのよ?じっとしていられないわよ。」

レオン 「じっとしてられねぇって、何する気だよ。」

サヤカ 「ところでさ、今さらだけど“ルーキーズ”って何でそんな名前にしたわけ?」

ジュリア 「えっと…確かフローラが付けたんだよ。学生時代にさ、苦難も一緒に乗り越える仲間の総称を付けようってなって、『新人』って意味と『新人の心を忘れない』って意味も込めて…だったかな?」

サヤカ 「ふ~ん…あのフローラがね。」

ジュリア 「今となってはバカばっか言ってるけど、学生時代は生徒会長してたくらい真面目だったんだよ。信頼もあったしな!」

サヤカ 「へぇ~…まぁ、真剣な時は頼りになるよな…確かに。」

オリーブ 「ちょっとぉ!今フローラなんかどうでもいいから、真剣にシオン救出作戦考えてよ!」

サヤカ 「ごめん、ごめん…わかったって…」

ジュリアナ 「ちょっと?今シオン救出とか言わなかった?」

ジュリアナ、フローラ、ジュディが廊下を歩いてくる。

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